2012年3月13−14日(火水)
大学院生命科学院生命システム科学コースの修士論文発表会が開催され、約30名の修士卒業生がこれまでの研究成果を披露しました。木村グループからは栗原美寿々さんが「マウスとヒトにおける精巣特異的遺伝子Tcam/TCAMの発現調節機構に関する解析」というタイトルで1日目の最後のセッションで発表しました。発表はこれまで頑張った結果がよく伝わるとてもよい内容で、たくさん出た質問にも完璧に答えていました。その結果、一昨年の松原さんと昨年の米田さんに続いて、栗原さんも最優秀発表者賞を受賞することができました。おめでとうございます。博士課程でのさらなる研究発展を期待しています。なお、今回7人に送られた最優秀発表者賞のうち4名が生殖発生生物学講座に所属する学生であり、講座全体としても盛り上がっていけると喜んでいるところです。
      

2012年2月29日(水)
半年に1回の恒例となった学生主催の英語による研究発表会が行われました。今回は木村グループの学生3名と高橋研究室の学生3名が発表を行いました。高橋研究室の上級生は間近に迫った国際学会のリハーサルを兼ねてポスター形式の発表を行い、その他の学生たちはパワーポイントを使った口頭発表を行いました。今回も学生としてはかなりレベルの高い内容のものばかりで、こちらとしてもとても楽しめる発表会でした。今後も英語によるプレゼンテーションに違和感を感じなくなるくらいを目指して頑張りましょう。

2011年11月1日(火)
博士2年生の松原伸くんと修士2年生の栗原美寿々さんが、そろって来年春から日本学術振興会特別研究員に採用されることが内定しました。研究タイトルは松原くんが「プロリルオリゴペプチダーゼ遺伝子の発現調節メカニズムの解明」で、栗原さんが「ヒトとマウスにおける精巣特異的遺伝子の発現調節機構の比較解析」です。これをよいモチベーションとして2人ともますます責任感を持って研究に取り組んでくれることと期待しています。

2011年9月26−27日(月火)
木村が世話人として、京都大学の今村拓也准教授による学部生向けの特別講義「ノンコーディングRNAとエピジェネティクス」が行われました。「哺乳類ではゲノム配列の大半が転写されている」という事実が明らかになって数年になる現在、タンパク質をコードしないノンコーディングRNAの機能に大きな注目が集まっており、エピジェネティクスとの関係も徐々に明らかにされ始めています。今村先生はこれらのことに関する最新の知見をまじえながら楽しい講義を展開してくださいました。1日半の講義を通じて居眠りをする学生がほとんどいなかったのがとても印象的です。講義の最後には一般の研究者や大学院生に向けたセミナーも開催し、先生が最近発表されたpromoter-associated noncoding RNA (pancRNA)についてのお話を聞くことができました。今回はるばる札幌まで来てくださったことに改めて感謝するとともに、今村先生の研究が今後ますます発展するように祈っています。

2011年9月21−23日(水木金)
北海道旭川市の大雪クリスタルホールを中心とする神楽地区公共施設にて日本動物学会第82回大会が開催されました。北海道での開催ということで木村グループを含む北海道の多くの研究者と大学院生がスタッフとして学会運営に携わりました。台風によって交通機関が乱れるなど多少の影響はあったものの、基本的には無事に大会を終えることができたと思います。これも高橋実行委員長と春見先生をはじめとする実行委員会とアルバイトの学生たちがうまく連携して頑張ったおかげと思います。今回の経験を活かして今後さまざまな面でレベルアップしていくことを望みます。木村グループでは今回4人の学生たちがそれぞれポスター発表も行いました。発表タイトルは「マウス精巣特異的セリンプロテアーゼTESSPの局在」(米田)、「マウス胎盤におけるプロリルオリゴペプチダーゼの発現解析」(松原)、「マウス卵巣におけるScd2遺伝子の高発現を調節するメカニズムの解析」(間山)、「精巣特異的遺伝子TCAMと相関するLong noncoding RNAの発現解析」(栗原)でした。

2011年9月9日(金)
札幌藻岩高校の1年生5名に対して「GFPで遺伝子発現を可視化しよう」と題した実習を行いました。まだ高校生物をまったく習っておらず遺伝子発現さえ知らない状態の5人でしたが、みんな非常に元気で明るく頑張ってくれました。実験は、TAの米田竜馬くんの的確な指導もあって、うまくいったようです。今後はこの実験内容をまとめてプレゼンテーションも行うそうなので、そちらも頑張って欲しいと思います。今回の体験を機にますます勉学に励み、将来の北大生として活躍してくれることを楽しみにしています。

2011年8月27日(土)
岡山県倉敷市のせとうち児島ホテルで8月25日(木)から27日(土)まで開催された日本下垂体研究会第26回学術集会のシンポジウムに木村が招待され、「ヒト成長ホルモン遺伝子座における転写調節機構〜エピジェネティクスとnoncoding RNAに関する話題〜」というタイトルの講演を行いました。木村がポスドク時代に所属していた研究室の仕事を紹介して、転写におけるエピジェネティックな調節とnoncoding RNAによる調節の重要性についてお話しました。ホテルは山の上にあって、瀬戸大橋を見下ろすことのできるすばらしい会場でした。木村は下垂体の研究者でないにもかかわらず皆さんあたたかく迎えてくださり、さまざまな方々と語りながら有意義な時間を過ごせたと思います。招待してくださった岡山大学の高橋純夫先生(下の写真)や竹内栄先生、坂本浩隆先生をはじめとした集会のスタッフの皆様、本当にありがとうございます。
    

2011年8月3日(水)
半年に1回の恒例となった学生主催の英語による研究発表会を高橋研究室と合同で行いました。2つの研究室から合わせて5名の学生が自分の研究内容について英語で発表を行い、質問にも英語で答えました。回を重ねるごとに皆さんの英語は上達しており、それを見た下級生がさらに頑張るというよい循環が生まれつつあると思います。今後もこの企画を継続して行うことで、皆さんが将来さまざまな分野で活躍するためのよい基盤ができると期待しています。

2011年8月1日(月)
オープンキャンパスの高校生限定プログラムとして「GFP(緑色蛍光タンパク質)を使ったバイオテクノロジーを体験しよう」というタイトルの実習を行いました。3種類のプロモーターにGFP遺伝子をつなげて培養細胞に導入し、蛍光を測定するという内容です。道内各地と東京から集まってくれた5名の高校生にとってはなかなか高度な内容だったようですが、TAの米田竜馬くんと萩原茜さんのアシストもあり頑張って最後までついてきてくれました。今回の体験を活かして将来の北大生として活躍してくれることを期待しています。

2011年7月9日(土)

毎年恒例の生殖発生生物学講座合同ジンギスカンパーティーが理学部ローンで開催されました。6つの研究室からその関係者も含めて約30名の方々が参加してくださいました。雨は降らず晴天でもないという曇り空の中、講座内でのつながりを深めるよい機会になったと思います。


2011年4月22日(金)
松原伸くんの論文がJournal of Molecular Histologyにアクセプトされました。タイトルは「Localization and subcellular distribution of prolyl oligopeptidase in the mouse placenta.」です。この論文では胎盤成熟過程におけるPOPの分布を調べており、特に迷路層(Labyrinth) においてTGCと呼ばれる細胞にPOPの 発現が限定されていくという発見は興味深いものです。またこの論文では、胎盤で発現するPOPタンパク質が細胞質と膜画分に局在することも示しました。これらの発見は今後発生におけるPOPの機能を探るうえでとても重要な基礎情報となることでしょう。

2011年3月14−15日(月火)
大学院生命科学院生命システム科学コースの修士論文発表会が開催され、約40名の修士卒業生がこれまでの研究成果を発表しました。木村グループからは米田竜馬くんが「精子形成時におけるTESSPクラスター遺伝子のクロマチン構造と機能解析」というタイトルで1日目に発表を行い、質問にもほぼ完璧に答えていました。その結果、今回4名のみに贈られた最優秀発表者賞の受賞者の1人に選ばれました。昨年の松原くんに続く快挙です。おめでとうございます。博士課程でもますますの活躍を願っています。
    

2011年3月3日(木)

学生の発案で昨年の夏から始まった「英語による研究発表会」が再び高橋研究室と合同で開催されました。木村グループの4名の学生と高橋グループの3名の学生がそれぞれ自分の研究について英語で発表を行いました。さすがに上級生はかなりレベルの高い発表を行っていて、後輩たちのよい見本となっていました。下級生のみんなも自分なりによくやっていましたので、この企画を続けることでさらなる上達が期待できるでしょう。

2011年2月10日(木)
アメリカ合衆国ペンシルベニア大学のNorman B. Hecht先生が札幌を訪れた機会を利用して講演会を開いてくださいました。講演会に先立って学生の研究内容を見てくださるということで、木村グループからは米田竜馬くんがその研究内容を披露しました。非常に有用なアドバイスとともに大きな励ましをいただくことができて貴重な経験となったようです。講演会では近年発見されたMSY2タンパク質とそれに結合するsmall noncodingRNAの話を中心に、とてもわかりやすい英語で世界の最先端をいく研究内容を聞くことができました。特に「noncoding RNAの研究分野はこれから大きく発展するので若い人には是非目を向けて欲しい」という言葉が印象的でした。講演会の後は、山下先生や旭川医科大学の春見先生それにHecht先生の奥様たちも加わって、木村が雪祭りに同行し、その後の夕食もご一緒することができました。雪祭りではものすごい量の雪が降っていましたが、楽しんでいただけたと思います。世界一流の研究者と触れ合える貴重な機会としてとてもよい時間を過ごすことができました。次は我々がフィラデルフィアを訪れたいところです。

2011年2月2日(水)
学部4年生の学生による卒業研究ポスター発表会が開催されました。間山翔太君は「マウス卵巣におけるScd2遺伝子の高発現メカニズムの解析」というタイトルで発表を行い、さまざまな先生や先輩に対して一生懸命に発表しました。その結果、どうやら無事に卒業研究の単位が認定されることになりそうです。おめでとう。


2011年1月6日(木)
新しい年のスタートにあたって、修士2年の米田竜馬くんが日本学術振興会特別研究員(DC1)に採用されることに決まりました。研究タイトルは「精子形成時におけるTESSP遺伝子クラスターのクロマチン構造と機能解析」です。これまで以上に責任感を持って研究に励んでくれることと思います。

2010年9月26日(日)
木村の学生時代の指導教員である高橋孝行教授の還暦と動物学会賞受賞を祝う会を渋谷にて開催しました。高橋研究室を卒業された方々と現役の学生などを合わせて18名の方々が参加してくださいました。研究室の出身者が一同に会するめったにない機会であったためとても盛り上がったよい会になり、高橋教授ご夫妻にも大変喜んでいただけました。このようなつながりは大事にしたいものです。

2010年9月23日(木)
東京大学駒場キャンパスで23日から25日まで開催された日本動物学会第81回大会に参加しました。当研究室からは木村のほか松原伸くん、米田竜馬くん、栗原美寿々さんが口頭発表を行い、学部学生である間山翔太くんも参加しました。発表タイトルは「哺乳類におけるTCAM遺伝子の発現パターンと調節機構」(栗原)、「ミュラー管抑制因子受容体遺伝子の転写調節メカニズム」(木村)、「マウスの卵巣におけるプロリルオリゴペプチダーゼのエピジェネティックな発現調節」(松原)、「マウス精巣特異的TESSPクラスターの発現調節機構」(米田)でした。皆さん立派に発表し、質問にも頑張って答えていました。

2010年9月10日(金)
科学技術振興機構のサイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(通称SPP)の一環として、札幌藻岩高校の1年生5名を受け入れました。 実習タイトルは「GFPで遺伝子発現を可視化しよう」というもので、オープンキャンパスとほぼ同様の実験を行いました。まだ高校生物をまったく習っていない生徒たちでしたが、TAの米田竜馬くんの指導のもととても一生懸命に取り組んでくれました。

2010年8月21日(土)
旭川市大雪クリスタルホールにて日本動物学会北海道支部第56回大会が開催されました。当研究室からは栗原美寿々さんと米田竜馬くんが演題発表を行いました。

2010年8月3日(火)
高橋研究室と合同で、学生たちの英語による研究発表会を行いました。皆さん思っていることを伝えるのに苦労しながらも、学生としてはかなりよい発表ばかりでした。学生たち自身の発案で始まったこの企画ですが、今後も行われることがあるかもしれません。

2010年8月2日(月)
オープンキャンパスの高校生限定プログラムとして「GFP(緑色蛍光タンパク質)を使ったバイオテクノロジーを体験しよう」というタイトルの実習を、荻原助教と共同で行いました。全国から集まった6名の高校生と一緒に、プロモーターの違いによってGFP蛍光の強さが変わる様子を体験しました。

2010年7月2日(金)

ホームページをリニューアルしました。まだまだ情報量は少ないですが、今後さらに充実できるようにしたいと思っています。

2010年6月26日(土)
毎年恒例となっている生殖発生生物学講座合同ジンギスカンパーティー(通称ジンパ)が理学部ローンで行われました。昨年までとは違って今年は好天に恵まれ、蒸し暑さを感じながらも楽しい会になりました。来年も晴れますように。

2010年6月17日(木)〜24日(木)

サンディエゴで開催されたThe Endocrine Society, 92nd Annual Meetingに木村と松原伸くんと米田竜馬くんが参加しました。発表タイトルはそれぞれ「Characterization of two DNase I hypersensitive sites at the mouse Amhr2/MISIIR gene locus.」、「Epigenetic regulation and hormonal control of the mouse prolyl oligopeptidase gene in the ovary.」、「The expression pattern and regulation of testis specific serine protease (TESSP) genes during spermatogenesis.」でした。

2010年6月18日(金)

松原伸くんの論文がGeneに アクセプトされました。タイトルは「Epigenetic patterns at the mouse prolyl oligopeptidase gene locus suggest the CpG island in the gene body to be a novel regulator for gene expression.」です。




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