2024年度後期の集合写真です。 |
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木村 敦(教授) |
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1992年3月 青森県立弘前高等学校卒業 1996年3月 北海道大学理学部生物学科動物学専攻課程卒業 2001年3月 北海道大学大学院理学研究科生物科学科修了 2001年3月 博士(理学)取得 1998年4月〜2001年3月 日本学術振興会特別研究員(DC1) 2001年4月〜2005年10月 アメリカ合衆国ペンシルベニア大学医学部遺伝学部門 博士研究員 2005年11月〜2007年3月 北海道大学大学院理学研究科 助教授 2007年4月〜2022年3月 北海道大学大学院理学研究院 准教授 2022年4月〜現在 北海道大学大学院理学研究院 教授 所属学会: 日本エピジェネティクス研究会、日本比較内分泌学会、日本動物学会、日本分子生物学会、The Endocrine Society、Society for the Study of Reproduction 研究テーマ: Amhr2遺伝子の発現調節 メカニズム 研究の説明: 抗ミュラー管ホルモン(AMH, anti-Müllerian hormone、別名:ミュラー管抑制因子 MIS, Müllerian inhibiting substance)は、性決定の際にオスでミュラー管を退化させるはたらきを持ち、成体でもライディッヒ細胞の増殖や濾胞成長を調節するはたらきを持っています。このAMHの特異的な作用はその受容体であるAmhr2 (anti-Müllerian hormone receptor 2)によって補償されます。そのためAmhr2遺伝子の発現調節メカニズムはとても重要ですが、これまでプロモーター領域以外についての解析はなされていませんでした。当研究室ではマウスAmhr2遺伝子がプロモーター だけでなく新規のlong noncoding RNAによって調節されることを発見し(Kimura et al., 2017)、現在さらに詳細な解析を続けているところです。 |
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藤森 千加(助教) | ||
2003年3月 埼玉県立川越女子高等学校卒業 2008年3月 北海道大学理学部生物科学科卒業 2013年3月 北海道大学大学院生命科学院生命システム科学コース修了 2013年3月 博士(生命科学)取得 2010年4月〜2013年 日本学術振興会特別研究員 (DC1) 2013年4月〜2016年5月 自然科学研究機構 基礎生物学研究所 特別協力研究員 2016年6月〜2017年3月 名古屋大学大学院理学研究科 研究員 2017年4月〜2018年12月 東京大学大学院理学系研究科 特任研究員 2019年1月〜2022年3月 東京大学大気海洋研究所 特任研究員 2022年4月〜2023年3月 自然科学研究機構 基礎生物学研究所 特任研究員 2023年4月〜現在 北海道大学大学院理学研究院 助教 所属学会: 日本動物学会、日本比較内分泌学会 研究テーマ: 生殖腺機能に関与する遺伝子の発現と機能の進化上での変化 研究の説明: 生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)、濾胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)は、脊椎動物の生殖腺機能に必須の因子ですが、これらの発現や機能は脊椎動物の系統間で異なっていることが明らかになってきました。発現や機能が進化上のどこで、どのように変化したのか、その変化を引き起こしたゲノム上の変化は何なのかについて様々な生物を比較して明らかにしていきたいと考えています。 |
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佐藤 丈生(博士3年) |
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○千葉県立佐倉高校出身 研究テーマ: マウス精巣特異的lncRNAであるTesraの生理機能と作用メカニズム 本人による研究の説明: 精巣は最も多くの種類のlong noncoding RNA(lncRNA)を発現する極めて特異な器官ですが、それらの大部分は詳細な解析がなされていない状態です。当研究室の先行研究によって、精子形成に重要な遺伝子であるPrss42/Tessp-2の転写活性化に働くlncRNAが同定され、その機能からTesraと命名されました(Satoh et al., 2019)。しかし、このTesraの生理的な機能や詳細な作用メカニズムに関しては解析されていませんでした。そこで私は、マウスや培養細胞での実験を通して、Tesraの生理機能や作用メカニズムの解明を目指しています。 |
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Pummarin Tippramuan(博士3年) | ||
〇タイ出身 研究テーマ: マウス精巣特異的lncRNA-HSVIIIの生理機能と作用メカニズム 本人による研究の説明: いずれ更新されます |
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Natchanok Puangjit(博士3年) |
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○タイ出身 研究テーマ: マウス卵巣顆粒膜細胞の細胞外小胞lncRNAの探索と解析 本人による研究の説明: いずれ更新されます |
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楊 紅(博士2年) | ||
○中国出身 研究テーマ: マウス精巣特異的lncRNAであるStartの生理機能と作用メカニズム 本人による研究の説明: I am investigating the molecular mechanism of an lncRNA, Stgart (formerly known as Start), in the mouse testis, specifically, in germ cells and Leydig cells. Germ cells go through spermatogenesis and spermiogenesis to produce sperm. Leydig cells are in charge of producing androgen via the steroidogenic pathway which is very important for spermatogenesis. Stgart was found to regulate spermatogenesis by acting as an enhancer for the transcription of Prss43/Tessp-3 gene in spermatocytes (Otsuka et al., 2022) and regulate steroidogenesis in Leydig cells (Otsuka et al., 2021). Thus, Stgart is a very strong and powerful player in the mouse testis. Now, I am trying to uncover how Stgart regulates steroidogenesis and spermatogenesis. |
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飯島 弘太(修士2年) | ||
〇成城高等学校(新宿)→法政大学 研究テーマ: ヒトPRSS遺伝子座における新規lncRNAの探索と機能解析 本人による研究説明: 私たちの研究室ではマウスの精巣を用いてlncRNAの研究をしていまして、先行研究ではいくつかのlncRNAの存在と機能が明らかになってきました。そこで私の研究ではヒトについて、同じようなlncRNAが存在するのか、あるいは新規のlncRNAが存在するのか、その機能はどのようなものなのかを解明します。ヒトを用いての実験は難しいため、ヒトRNAサンプル、トランスジェニックマウス、RNAseqデータなどを用いて明らかにしていきます。 |
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Nicharee Chuekittisak(学部4年) | ||
○タイ出身 研究テーマ: マウス精巣における多機能性ゲノムの作用メカニズム 本人による研究の説明: いずれ更新されます |
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岩木 悠乃(学部4年) | ||
○兵庫県立神戸高校出身 研究テーマ: 精巣lncRNAにおけるRNAメチル化の解析 本人による研究の説明: いずれ更新されます |
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Raivata Paramananda(学部3年) | ||
〇インドネシア出身 研究テーマ: 精巣における多機能性ゲノムに関する解析 |
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森本 碧(学部3年) | ||
○北海道札幌南高校出身 研究テーマ: 両生類におけるゴナドトロピンの機能解析 |
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【過去に研究室に所属した主な先輩たち】 羅雨佳さん(2020年4月〜2022年9月) 修士論文: The physiological role of a testis-specific long noncoding RNA, lncRNA-HSVIII, in the mouse testis (マウス精巣特異的な長鎖非コードRNAであるlncRNA-HSVIIIの精巣における生理機能解析) ●持ち前のパワフルさで、何事も嫌な顔ひとつせずに取り組んでくれました。誠実な姿勢も素晴らしかったです。 大塚海さん(2015年4月〜2021年6月) 博士論文: Studies on physiological functions and regulatory mechanisms of a newly identified murine testis-specific long noncoding RNA, Start (新規同定されたマウス精巣特異的な長鎖非コードRNA「Start」 の生理機能ならびに分子基盤解析) ●山登りでリフレッシュしながらストイックな研究生活を送りました。予想外の実験データにも動じることなく、興味深い研究成果をあげました。 AMTK Bandaraさん(2017年10月〜2021年3月) 博士論文: Studies on multifunctional genome elements functioning in mouse spermatogenesis (マウス精子形成で機能する多機能性ゲノムに関する解析) ●木村グループ初の留学生で日本人学生の英語力向上に大きく貢献しました。多数のコンストラクト作りやゲノム編集をやり遂げた姿は立派です。 佐藤優衣さん(2012年4月〜2019年3月) 博士論文: Studies on the mechanism of spermatocyte-specific gene activation by enhancer and long noncoding RNA during mouse spermatogenesis (マウス精子形成におけるエンハンサーとlong noncoding RNAによる精母細胞特異的遺伝子活性化メカニズムに関する研究) ●ポスドクとしての1年間を含めて研究室史上最長の7年間にわたって貢献し続けました。新しい実験系にも果敢に挑みながら下級生の面倒もしっかりみてくれました。 酒井友里さん(2016年4月〜2019年3月) 修士論文: マウス精巣におけるdual promoter-enhancerのコア配列の同定 ●いつも明るく研究室の雰囲気を良好にしてくれました。複雑なコンストラクト作りに挑戦し続け、レベルの高い成果をあげました。 丸山優樹さん(2012年4月〜2018年3月) 博士論文: Studies on the role of prolyl oligopeptidase in mouse trophoblast stem cell differentiation (マウス胎盤幹細胞分化におけるプロリルオリゴペプチダーゼ機能に関する研究) ●どんな時も研究室をまとめてくれるお母さんのような存在でした。難しいTS細胞の培養系を立ち上げて素晴らしい成果をあげました。 栗原美寿々さん(2009年4月〜2015年3月) 博士論文: Studies on the regulatory mechanisms at the testis-specific Tcam1/TCAM1P gene locus in mouse and human (マウスとヒトにおける精巣特異的遺伝子Tcam1/TCAM1Pの発現調節機構に関する研究) ●現在の研究室の柱となる研究の立ち上げに辛抱強く取り組んでくれました。常に高い意識を持って研究を発展させてくれるとともに、頼れるお姉さんでもありました。 米田竜馬さん(2008年4月〜2014年3月) 博士論文: Studies on the function and regulation of testis-specific serine proteases during murine spermatogenesis (マウスの精子形成における精巣特異的セリンプロテアーゼの機能と調節に関する研究) ●常に研究室の盛り上げ役として動いてくれました。文武両道でもあり、バスケットボールに励みながら難しい実験も器用に進めてくれました。 松原伸さん(2007年4月〜2013年3月) 博士論文: Studies on the regulatory mechanism of the prolyl oligopeptidase gene expression (プロリルオリゴペプチダーゼ遺伝子の発現調節メカニズムに関する研究) ●言わずと知れた研究室のパイオニアです。現在この研究室が動いているのは松原さんのおかげと言っても過言ではありません。 間山翔太さん(2010年4月〜2013年3月) 修士論文: マウス卵巣におけるScd2遺伝子の発現調節メカニズムの解析 ●研究室の便利屋さんです。お願いされたことは何でも嫌な顔ひとつせずにやってくれました。研究室に対するその貢献度は見た目よりもはるかに高かったらしいです。 |
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